本丸東部の搦手南石垣の南端には、富山城唯一の現存建築である千歳御殿正門(三間薬医門形式、市指定文化財)が移築されました。これに伴い、門の南側に模造石垣を作る計画が立てられたため、2007年に発掘調査を行いました。
ここは江戸時代搦手南石垣から続く土塁があったところです。明治16年(1883)富山県庁が置かれたとき、土塁を崩して堀に土橋状に通路を作り、県庁表門(東門)としました。大正14年頃には土塁を削って整地し、中部土木管区施設が建設されまし(「富山縣廳構内一覧」富山県公文書館蔵)。その後昭和29年の富山産業大博覧会には大型パビリオンが建設されました。 |

「富山縣廳構内一覧」(富山県史)
上の発掘調査位置(図□内) |