【宝珠】 |
丸みをもち、先端が尖っています。五代では縦に長く、七代・八代ではつぶれた形にになります。請花は単弁と二重の弁があり、単弁が主体です。蓮弁は開くもの6型式、窄まるもの3型式があります。二重の弁は、六代・七代・九代で、九代のみ複弁です。伏鉢は円形が主流で、九代のみ方形です。
|
【笠】 |
四隅の稜が反り(起り)、軒反りのないものが主で、軒反りは初代・三代のみ認められます。伏鉢を載せる頂部の形は、正方形から、九代以降は径8寸の円形に変化します。
|
【火袋】 |
2段に彫った大きな火口を設け、火口内側の段が三代以降隅丸方形が多くなります。火口両側面は円窓・三日月窓が一対になるものが主で、三代・九代は両面三日月窓です。
|
【中台】 |
火袋受座は無文無段、下半の蓮弁(請花)は、単弁で、主弁8弁×2段+間弁8弁の計24弁です。主弁の先端は外反し、主弁・間弁の先端に窪みを入れるものと入れないものに分けられます。主弁の厚さは時期の経過とともに薄くなり、間弁の造形が省略される傾向にあります。
|
【竿】 |
円柱形で、径1尺以内、長さは2.5尺から2.65尺です。中央に大きく「奉献上○○院殿御廟前石燈籠一基」、右上に小さく年号・干支、左下に小さく日付・寄進者名を彫るという形が踏襲されますが、七代のみ「奉献恭徳院・・」となり、「上」の字を欠きます。年号・日付は、初代利次が一周忌の年月日となっている以外は、藩主の没年月日です。
|
【基礎】 |
反花は、中台の請花と共通した特徴をもち、八代以降は共通性が見られなくなります。
|