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黒曜石 |
黒曜石は、天然の火山ガラスで、大変切れ味が良く、矢じりやナイフ(肉などを切るもの)を作る材料として、縄文人は好んで利用しました。国内では約70か所の原産地が確認されています。
県内では魚津市大菅沼周辺で黒曜石が産出します。縄文時代には県内一円で石器の材料として使われていました。
北代遺跡をはじめ県内の縄文時代の遺跡では、主に長野県の霧が峰産の黒曜石が使われました。次いで、霧が峰に近い和田峠産のものが多く確認されています。最近の分析では、高原山産の黒曜石が確認されました。
縄文時代以前の旧石器時代には、480kmも離れた青森県深浦産の黒曜石も使われていました。このように、黒曜石やヒスイなど、よく利用される石材は何百kmもの広い範囲で流通しました。縄文人の行動の広さは、現代の私たちが想像する以上だったようです。 |
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