炭化種子
(
たんかしゅし
)
竪穴住居や粘土採掘穴は使われなくなると、縄文人はその窪地を日常生活で出たごみを捨てる場所として利用しました。そこには土器、石器のほか、祭祀に用いられた各種道具や食物の
滓
(
くず
)
が捨てられました。土をていねいに洗うと、炭化した食物のかけらが見つかります。
現在確認されているものには、クルミ・トチ・クリ・ドングリがあります。いずれも食べられる木の実で、縄文人は呉羽山周辺から多くの木の実を得て主食にしていたと思われます。