石 斧 
 
打製石斧(だせいせきふ)
打製石斧 15cmから25cm大きめの石の破片を粗く打ち欠いて作った道具です。安山岩(あんざんがん)流紋岩(りゅうもんがん)などの石を使っています。
縄文中期の打製石斧は、主に土掘り具として使われました。北代遺跡で見つかった多くの竪穴住居や、高床建物の柱穴も打製石斧で掘られたと考えられます。
また、ヤマイモやユリネなどの根菜類や球根類を掘る時にも使われました。
   
 
 
磨製石斧(ませいせきふ)
磨製石斧 10cmから20cm大の平らな石のまわりを小さく打ち割り、叩いて形を整えてから、砥石で磨いて作った斧です。
北代遺跡では県東部で産出する蛇紋岩(じゃもんがん)や硬質の砂岩を使って作られたものが多く見つかっています。
大型の石斧は木の伐採に使い、小型の石斧は木に穴をあけたり、骨などの加工の際に「ノミ」のようにして使いました。
蛇紋岩の原石や、作りかけの未成品も出土しており、石斧作りが行われたことを示しています。