北代縄文広場ボランティア入門講座を開催しました!

 北代縄文広場には、地元長岡自治振興会によって組織された「北代縄文広場ボランティアの会」があり、来場者に対して広場の解説や土器づくりなどの体験学習の指導に活躍されています。
 しかしながら、近年、会員の減少や高齢化が進んでいることから、ボランティア活動に参加していただける方を募集しています。そのきっかけづくりとして、ボランティアの会の発案で埋蔵文化財センターが協力して、北代縄文広場ボランティア入門講座「縄文ーきただいー再発見」を3回開催しました。
 1回目は、5月9日(火)午後、埋蔵文化財センターの細辻専門学芸員が「縄文時代の概要、文化財の保護と活用について」と題して、文化財の種類や史跡と遺跡の違い、文化財や歴史を学ぶ意義、北代遺跡や縄文時代の概要、北代遺跡以外の縄文時代の遺跡公園での体験学習や活用事例について解説しました。

【結城長岡自治振興会長あいさつ】

【1回目のようす】
 
 2回目は、5月16日(火)午後、北代縄文広場ボランティアの会代表の西村盛一さんが「史跡北代遺跡の見どころとボランティア活動のあらまし」と題して、縄文時代の環境や生業、史跡北代遺跡の見どころ、ボランティア活動の内容について解説しました。

【土葺き竪穴建物の見学】

【縄文館内の見学】
 
 3回目は、5月25日(木)午後、北代縄文広場ボランティアの会の中林美智子さん、中西登代子さん、山本純子さんが中心となって「体験活動の実際 縄文土器づくり、コースターづくり、紙芝居などの実技体験研修」と題して、参加者の皆さんが実際に縄文土器づくりに挑戦しました。
 参加者の皆さんは、最初、土器の形を作るのに苦労しておられましたが、約1時間後には、全員、見事な縄文土器が完成しました。
 また、縄文土器づくり後に、コースターづくりに挑戦される方もおられました。

【縄文土器づくりの解説】

【皆さんが作った縄文土器】

 受講者の皆さんは、北代縄文広場の解説や体験学習がボランティアの皆さんによって行われていることや、北代縄文広場の体験学習やボランティア活動の知名度が高いこと、土葺きの竪穴建物の構造に関心を持たれたようでした。
 今回の参加者から、新しく北代縄文広場ボランティアの仲間に加わる方が現れることを期待します。