|
|
さまざまな祭祀遺物が出土 |
谷の斜面からは大量の縄文土器や石器とともに、土偶や石棒、石刀、御物石器、独鈷石など祭祀に用いられたと考えられる遺物がまとまって出土しました。熱を受け欠損した石棒などがみられることから、祭祀行為が行われたあと意図的にこわされ、谷に廃棄されたと考えられます。 |
|
これら祭祀遺物の中で、本遺跡を代表する遺物として北陸最大級の土偶の頭部の出土があげられます。土偶は仮面をかぶった様子が表現されています。 |
 |
谷から出土した縄文土器 |
|
|
|
土偶祭祀の変化と長岡八町ムラ |
縄文時代の人々は、魔よけや自然界の動植物の繁殖、子孫の繁栄を願って土偶を製作しました。
土偶に仮面をつけることによって、それまでの土偶が備えた呪力を、より強化することを期待したのかもしれません。 |
|
昭和48年の試掘調査で出土した赤彩された土笛状土製品は、これを用いて精霊や祖先の霊を呼び寄せ、来る新しい時代の変化に備えるための力を求めたとも考えられます。 |
|
2点もの大型土偶が用いられていた背景には、この遺跡が周辺の村々から人々が集まり、大がかりな祭祀をとり行う拠点集落としての役割があったのかもしれません。 |