食中毒
食中毒は、全国で年間約1,000件、患者数は2万人程度発生しています。食中毒の基礎知識についてご紹介します。
1. 食中毒とは
食べ物や飲み物を原因として、腹痛、嘔吐、下痢等を起こすことをいいます。原因となる食品等は、腐敗と違い、味やにおいに変化が無く、食べても異常に気づかないことが多いです。また、新鮮な食品でも食中毒が起こることがあります。
- 腹痛、下痢、嘔吐等の食中毒と思われる胃腸炎症状がみられたら、最寄りの医療機関を受診しましょう。
- 飲食に起因して中毒した患者又はその疑いのある者を診断した医師は、最寄りの保健所へ届け出ることになっています。
2. 食中毒の分類
細菌性食中毒
- 感染型(カンピロバクター、サルモネラ、病原大腸菌等)
- 毒素型(黄色ブドウ球菌、ウエルシュ菌等)
ウイルス性食中毒
ノロウイルス、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス
自然毒食中毒
- 植物性(毒きのこや食べられない野草の誤食)
- 動物性(フグ、貝)
化学性食中毒
- アレルギー様食中毒(ヒスタミン)
- 化学物質の食品への不適正混入(殺鼠剤、農薬)
寄生虫による食中毒
ホタルイカ(旋尾線虫)
サバ、イカ(アニサキス)
3. 食中毒の予防三原則 つけない!増やさない!やっつける!
4. 家庭でできる食中毒予防6つのポイント
食中毒菌は、目には見えません。食中毒菌が増えても味、臭い、色等は変わりません。
また食中毒菌は、どこにでもいます。人の皮膚、土壌、肉、魚、野菜等いろいろな物や食品に付着しています。
食中毒菌は、それぞれ特徴がありますので特に次のことに注意しましょう。
- 生の肉やレバーには、腸管出血性大腸菌0-157やカンピロバクターが付いていることがありますから、十分に加熱調理することが大切です。
- 生卵には、サルモネラが付いていることがありますから、賞味期限を過ぎた卵の生食は止めましょう。
- ノロウイルスは、生カキなど二枚貝の中腸腺にいることが知られており、少量で発症することから、他の食品を二次汚染させないように取扱い、加熱調理して食べるようにしましょう。また、特に調理従事者は日頃の健康管理に注意し、大便のあとや食事の前には十分に手洗いをしましょう。
- 鮮魚には、腸炎ビブリオが付いていることがありますから、真水でよく洗いましょう。腸炎ビブリオは、細菌の中で増殖速度が一番速く、一時間で約100倍に増えます。
お問い合わせ
福祉保健部 富山市保健所 生活衛生課監視係
電話番号 076-428-1154
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