中東呼吸器症候群(MERS)

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ページ番号1004058  更新日 2023年12月5日

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中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症です。
主として中東地域(※)で患者が報告されています。
このほか、ヨーロッパ(イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、トルコ、フランス)、アフリカ(アルジェリア、エジプト、チュニジア)、アジア(韓国、タイ、フィリピン、マレーシア)、北米(アメリカ合衆国)及び中東(イラン、バーレーン、レバノン)からも患者の報告がありますが、これらの患者はすべて、輸入症例ではないMERSの確定患者の発生が認められた流行国(※)への渡航歴のある人、またはその接触者であり、輸入症例であることがわかっています。
※中東地域:アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン(2017年7月7日現在)

1. 感染経路

人がどのようにしてMERSに感染するかは、まだ正確には分かっていませんが、ヒトコブラクダがMERSウイルスの感染源動物の一つであるとされています。しかし、患者の中には動物との接触歴がない人も多く含まれています。家族間や、医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での感染も報告されています。

2. 症状等

  1. 潜伏期間:2日から14日
  2. 主な症状:発熱、せき、息切れ

ワクチンや治療法はなく、その症状に応じた治療(対症療法)を行います。

3. 中東への旅行中はこんなことに注意しましょう

  1. 一般的な衛生管理:手をこまめに洗う、加熱が不十分な食品(未殺菌の乳や生肉など)や不衛生な状況で調理された料理をさけましょう。
  2. 咳やくしゃみの症状がある人や、動物(ラクダを含む)との接触は可能な限り避けましょう。
  3. 咳や発熱がひどく、日常生活に支障が出るほどの症状の場合は、医療機関を受診しましょう。

4. 海外から帰国及び入国された方へ

日本へ帰国及び入国された後、次の要件に当てはまる方は、医療機関を受診する前に保健所へご連絡ください。

  1. 38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状があり、症状が出てから14日以内にアラビア半島及びその周辺諸国に渡航又は居住していた方
  2. 発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)があり、症状が出てから14日以内にアラビア半島及びその周辺諸国並びに韓国において、
  • 医療機関を受診若しくは訪問した方
  • MERS患者(疑い患者を含む)と接触があった方
  • ヒトコブラクダとの濃厚な接触があった方

5. 関連サイト

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このページに関するお問い合わせ

保健所保健予防課
〒939-8588 富山市蜷川459番地1
電話番号:076-428-1152
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。