ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)

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ページ番号1004040  更新日 2024年3月29日

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ヒトパピローマウイルスワクチンの定期接種の対応について

令和3年11月26日付けの厚生労働省の通知により、令和4年度から積極的な接種勧奨を再開しています。対象者の方には個別通知をしています。

ワクチンの効果・リスクについて、ご理解いただき、接種を受けましょう。

ワクチンに関する新しい情報は次のページのリーフレットをご覧ください。

よくあるご質問とその回答をまとめました。お問い合わせの前に、まず下記の添付ファイルをご確認ください。

どんな病気?

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ヒトにとって特別なウイルスではなく、多くのヒトが感染し、そしてその一部が発症します。100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50から70%は、HPV16、18型感染が原因とされています。HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年から十数年間かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。子宮頸がんは、全国では年間11,000人が発症し、年間約2,900人が死亡すると推定されています。ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期に治療することで、多くの子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。

ワクチンについて

現在、定期予防接種の対象となる子宮頸がん予防ワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんの原因の約50~70%とされるHPV16型および18型の感染を予防します。シルガード9は、HPV16型および18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の約80~90%を予防します。HPV未感染者を対象とした海外の報告では、感染及び前がん病変の予防効果に関して、両ワクチンとも高い有効率が示されており、初回性交渉前の年齢層に接種することが推奨されています。

※ガーダシルおよびシルガード9は、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型および11型の感染も予防します。

副反応(国内の添付文書に記載されているもの)

注射部位の疼痛(83~99%)、発赤(32~88%)及び腫脹(28~79%)などの局所反応と、軽度の発熱(5~6%)倦怠感などの全身反応がありますが、その多くは一過性で回復をしています。

接種の年齢・間隔・回数について

接種対象年齢

小学6年生から高校1年生までの女子で年度の初日(4月1日)から年度の末日(3月31日)まで
※標準的な接種年齢:中学1年生となる年度の初日(4月1日)から年度の末日(3月31日)まで
※新小学6年生(平成24年4月2日~平成25年4月1日生)には、令和6年3月末に接種券等関係書類を送付しました。

平成17~19年度生まれの女子の方については、キャッチアップ接種の対象となり、令和7年3月31日まで接種することができます。

接種券の交付について

接種対象者の方で転入や、紛失などで接種券がなく、未接種の予防接種がある場合は、交付申請が必要です。母子健康手帳と来所者の本人確認できるもの(マイナンバーカードや運転免許証)をご持参のうえ、保健所保健予防課またはお近くの保健福祉センターの窓口で手続きをしてください。

9価ワクチン(シルガード9)の接種を希望される方へ

  • 令和5年4月1日から9価ワクチン(シルガード9)が定期予防接種の対象になり公費で接種できるようになりました。
  • 1回目の接種を15歳になるまえに受ける場合、一般的な接種スケジュールは合計2回の接種になります。
  • 1回目の接種を15歳になってから受ける場合、合計3回の接種が必要となります。
  • 接種券については、過去に交付されたものを使用してください。
  • 予診票については、市内指定医療機関に新しい予診票があります。医療機関で、新しい予診票に記入の上、接種を受けて下さい。

2価・4価との交互接種について

  • HPVのワクチンは原則同じワクチンで実施します。
  • しかし、すでに2価あるいは4価のHPVワクチンで接種を開始している場合に、残りの接種を行う際には適切な情報提供に基づき、医師とよく相談した上で、9価のワクチンを選択することができます。
  • 接種スケジュールは2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あけて、合計3回接種を行います。

交互接種のスケジュール画像。1回目を2価または4価で接種した場合は、2回目の9価のワクチンは1回目から1か月以上あけて接種。3回目は2回目から3か月以上あけて合計3回接種。1回目と2回目を2価または4価で接種した場合は、3回目の9価のワクチンは2回目から3か月以上あけて接種。合計3回接種。

標準的な接種スケジュール・回数

サーバリックス(2価)
1月の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回 ※1

サーバリックスのスケジュールの画像。標準的な接種スケジュールは、2回目は1回目の1か月後、3回目は1回目の6か月後に接種。合計3回接種。

ガーダシル(4価)
2月の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回 ※2

ガーダシルのスケジュールの画像。標準的な接種スケジュールは、2回目は1回目の2か月後、3回目は1回目の6か月後に接種。合計3回接種。

シルガード9(9価)

1回目を15歳になるまえに接種

6月の間隔をおいて2回接種 ※3

シルガード9のスケジュールの画像。15歳になるまえに1回目を接種した場合、標準的な接種スケジュールは、2回目は1回目の6か月後に接種。合計2回接種。

シルガード9(9価)

1回目を15歳になってから接種 

2月の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回 ※2

シルガード9のスケジュールの画像。15歳のなってから1回目を接種した場合、標準的な接種スケジュールは、2回目は1回目の2か月後、3回目は1回目の6か月後に接種。合計3回接種。

※1 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1月以上、3回目は1回目から5月以上かつ2回目から2月半以上あけます。

※2 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1月以上、3回目は2回目から3月以上あけます。

※3 1回目と2回目の接種は少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合3回接種が必要となります。

キャッチアップ接種について

対象:平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性
接種の積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃してしまった方に対して、公平な接種機会を確保する観点から、令和4年4月から令和7年3月までの3年間、公費(無料)で接種できる機会が設けられました。

ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談について

ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種を受けた後に症状が生じた方からの相談をお受けします。

医療、救済などに関すること

保健所保健予防課 電話番号 076-428-1152

学校生活に関すること

教育委員会学校保健課 電話番号 076-443-2136

よくあるご質問について

関連リンク

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このページに関するお問い合わせ

保健所保健予防課
〒939-8588 富山市蜷川459番地1
電話番号:076-428-1152
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