腸管出血性大腸菌感染症(O157など)
腸管出血性大腸菌感染症(O157)に気をつけましょう。
大腸菌は、人間や動物の腸の中に住み、通常は悪さをしませんが、中には病原性を持つ(病気をおこす)菌があり、これらを「病原性大腸菌」といいます。
病原性大腸菌は、食品、水などを介して体内に侵入し、この中でもとりわけ腸管出血性大腸菌は、腸管内で病気をおこす強い毒素をつくります。
1. 症状等
- 潜伏期間:おおよそ3から8日
- 症状:腹痛、水のような下痢
血の混じった便がみられることもあります。
重症な合併症としてHUS(溶血性尿毒症症侯群 貧血、尿量減少、意識障害)があります。
2. 人への感染
感染は経口感染のため、食品からの感染が最も多いと考えられています。ただし、人は100個程度と少ない菌の量で感染するため、汚染されたものを触った手が口についたときなど、接触による感染も起こります。
3. 予防法
(1)食品の衛生的な取り扱い
- 冷凍・冷蔵庫の温度
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- 冷蔵庫 10℃以下
- 冷凍庫 -15℃以下
- 調理の温度
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中心部が75℃で1分以上加熱
- 残った食品を再加熱するとき
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75℃以上で加熱
※味噌汁、スープ類は沸騰するまで
生肉を食べることを控えましょう。また、食肉は中心部まで十分に加熱しましょう。
特に乳幼児や高齢者は、生レバー・ユッケ・鶏さしなどの生の食肉や加熱不十分な食肉を食べることを控えましょう。
(2)十分な手洗い
食事の前、食品を扱うとき、トイレの後などには、石鹸を泡立てて流水で十分に手を洗いましょう。
(3)調理器具などの十分な消毒
生肉などが触れたまな板、包丁、食器などは、熱湯や塩素系消毒剤で十分消毒しましょう。
(4)飲料水に注意
井戸水や受水槽は、年に1回は検査を受けましょう。
(5)体調を整える
睡眠を十分にとり、暴飲暴食などを控えましょう。
4. 関連サイト
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