【イカリソウ】
(淫羊霍・インヨウカク) メギ科

 山野に自生する多年草。茎は叢生し高さ15cm〜30cm。5月頃に淡紫色、淡黄色、白色など四弁の花を開く。花が船の錨(イカリ)に似ているのでこの名がついた。
[生薬]  淫羊霍はイカリソウ属植物の茎葉を乾燥したもの。
[薬用]  茎葉は補精、強壮、鎮静薬として淫萎(インイ・インポテンツのこと)、ヒステリー、神経衰弱、四肢のケイレン、健忘症などに茎葉10g〜20gを水1〜2で煎服する。
[成分]  全草にフラボノイド系のイカリイン、アルカロイドのマグノフロリン、根にはノルイカリインを含む。
[栽培]  半陰地を好む。強靭で栽培は比較的容易である。