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企画展
 「 前田利長生誕450年 『富山様』 利長 」
 
     
平成24年(2012)は、加賀藩第二代藩主である前田利長生誕450年にあたります。現在では「高岡開町の祖」として名高い利長ですが、高岡へ移る以前、約5年間にわたって富山城に居を構えていた事実は意外に知られていません。慶長10年(1605)に加賀藩主の座を弟利常に譲った利長は、隠居の地として選んだ富山で、引き続き加賀藩政を主導していたのです。また、富山城を改修して、神通川船橋を架設するなど城下町富山の基礎を築いたことも見逃せません。
      
本展では、生誕から450年という節目を機に、「富山様」とも呼ばれた富山在城期の前田利長の事績をたどり、利長と富山の関係を再考してみたいと思います。

なお、本展は前期と後期に会期を分けて、一部展示替えを行います。
      
前田利長像 富山城跡出土瓦
富山城跡出土梅鉢紋瓦
(富山市埋蔵文化財センター蔵)
前田利長像(魚津市教育委員会蔵)

前田利長は、利家とまつの子で、加賀藩第二代藩主です。富山県内では、特に「高岡開町の祖」として知られています。一方、利長は病弱であり、早くに隠居したため、加賀藩祖である父利家や、改作法など加賀藩政の基礎を作った弟である三代利常とくらべると、これまであまり注目されていませんでした。本展で、一般に流布する利長イメージをくつがえします! 

前期展の内容
 T 前田利長生誕450年
 U 利長の「まちづくりとやま」 → (後期展) 初公開!新発見の利長文書
 V 『富山様』利長の時代
 W 『富山様』から『高岡様』へ

今回初めて明らかとなった、富山城整備の具体的様子を示す資料は前期のみの展示です。また、後期展では新発見の利長発給文書6点を初公開します!

  隠居後「富山様」と呼ばれていた利長

  利長の富山城整備をうかがわせる資料(前期展のみ)

  隠居したはずの利長の“力”を示す資料
      
   
チラシ(表)      チラシ(裏)


会期 平成23年11月19日(土)〜24年1月29日(日)
   【前期】11月19日〜12月27日 【後期】1月5日〜1月29日
      
会期中の休館日 12月12日(月)、12月28日(水)〜1月4日(水)
      
開館時間 9時〜17時(入館は16時30分)

入館料  一般200円(160円)、小中学生100円(80円)  ( )内は20名以上の団体料金 
             ※土・日曜、祝日は中学生以下無料 


展示解説会 11月27日(日)、12月4日(日)、1月12日(木)、1月29日(日)
         各日 午後2時より
         申込不要・参加無料(入館料が必要です)

      1月12日は、利長の誕生日のため解説会を特別開催!※誕生日は旧暦です。


常設展示もご覧いただけます
「富山城ものがたり」
戦国時代に築城されてから、明治の廃城以後の城跡の変遷に至るまで、400年以上にわたる富山城の歴史を紹介しています。また、4階天守展望台からは往時の富山城の広さが実感できます。
常設展示風景

11月19日より、北前船長者丸漂流についての新資料『春の曙 徒然はなし』を特別展示します。また、中世城館の出土品コーナーでは「小出城-出土漆器に施された紋様」を展示中です。

『春の曙 徒然はなし』特別展示
  
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