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歴史体験「富山城ものがたり」
展示室では、戦国時代に築城されてから、明治の廃城以後の城跡の変遷に至るまで、400年以上にわたる富山城の歴史を紹介しています。
展示室風景

  
企画展示室では富山城に関連するミニ企画展を開催します。
 
企画展
  「富山藩の工芸」
 
  

 富山藩では、初代藩主前田利次の頃より細工人を抱え、藩、あるいは藩主の用に供する様々な工芸品が制作されていました。その多くは、武具など実用品の制作でしたが、これにともなう装飾としての蒔絵や金象嵌なども行われていました。中には、杣田青貝細工のように、他の大名などへの贈答品にも用いられ、現在でも高い評価を受けている品も制作されるようになったのです。
一方、絵画は、江戸時代後期まで本格的なお抱え絵師は見られませんでしたが、10代藩主利保の時代になると、山下守胤が召抱えられます。さらに、幕府奥絵師の木挽町狩野家に学んだ木村立嶽がお抱え絵師となり、千歳御殿の障屏画などを手がけました。またこの頃には、藩の産業振興策による越中丸山焼の開窯などもあり、富山藩をめぐる工芸・美術は多彩なものとなりました。
本展では、江戸時代後期における富山藩の細工方やお抱え絵師の作品を紹介します。
展示資料
・杣田青貝細工 双紙洗小町図硯箱
・福禄寿図 木村立嶽筆
・越中丸山焼 灰釉茶碗       など
 
     展示解説会 平成19年1月21日(日)午前11時より

  会 期 平成19年1月16日(火)〜4月8日(日)
  観覧料 一般210円、小中学生110円
  休館日 月曜日(2月12日、4月2日は開館します)、2月13日、3月22日

越中の中世城館コーナーでは、中世の城館を展示替えしながら紹介します。
各地の中世城館出土品
   「願海寺城」
寺崎民部左衛門盛永が築城したとされる城です。敵の進攻を防ぐため、かつて北陸道はこの付近で屈曲しており、「願海寺の七曲り」として知られていました。天正9年に織田方に攻められて落城しました。今回はこの願海寺城を、出土した遺物とともに紹介します。
江戸期の富山城コーナーでは、江戸期の富山城についてテーマを変えながら紹介します。
江戸期の富山城
   「特集 千歳御殿」   
江戸期を通じて、富山城内には多くの建物が建てられましたが、なかでも最も豪華で、最も個性的といえるのが千歳御殿です。この御殿は、様々な学芸に秀でた藩主前田利保(としやす)が建てた隠居所で、当時の江戸大名屋敷に見られる流行を取り入れるとともに、利保の趣味やふんだんな遊び心が見られるものです。千歳御殿は、同時代の他の城郭では類例のない御殿建築といえます。今回は、この千歳御殿の建物と庭園の特徴をご紹介します。

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