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福井市足羽山(旧石谷山)周辺から産出する石で、古墳時代以降北陸に広く流通しました。中世には石塔に多用され、近世に加賀地域の建物基壇・石垣石材に使われました。 |
色調は、主に緑色で、他に淡緑色・淡赤色等多様です。肉眼観察では、良質で、褐色ブロックを含まないタイプの金屋石との判別は困難です。 |
富山県内では、越前石工の刻銘がある、滑川市櫟原神社の文化2年(1805)狛犬、上市町大岩日石寺の寄進燈籠(明治以降)のほか、県内各所の戦国末の石製狛犬、高岡市瑞龍寺境内石造廟所などがあります。 |
計測は、富山・石川に搬入された16件64石を行いました。 |
全範囲計測値は、300から1130×10-5SIで、うち600から1050×10-5SIに分布が集中します。 |
富山市内では、富山藩主墓所長岡御廟所の藩主墓縁石や参道敷石があります。 |
石川県内では、金沢市尾山神社境内展示の石管(樋石)と大聖寺庭園長流亭基礎石垣2件12石を行ったところ、上記の範囲を示しました。 |
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滑川市櫟原神社 文化2年狛犬 |
上市町大岩日石寺 燈籠 |
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(古川) |
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