江戸富山藩邸の紹介
開設にあたって
 
北陸新幹線の開業によって、東京と富山が約2時間で結ばれました。この結びつきは、約370年以前の江戸時代、片道約14日かかった参勤交代に遡ります。
 
富山藩主やその家族、江戸詰めの藩士などが居住した富山藩邸(上屋敷)は、現在の東京大学本郷構内(東京都文京区本郷、台東区池之端)にありました。
 
近年、大学構内建物の建替工事などに先立ち、藩邸の発掘調査が行われています。
これまで、ほとんど知られていなかった富山藩邸ですが、東京大学埋蔵文化財調査室による発掘調査で遺構や遺物が次々と見つかり、藩邸の様子が次第に明らかになってきました。
 
このたび、江戸富山藩邸における最新の発掘調査成果を元に、富山藩邸の特色について、東京大学埋蔵文化財調査室と共同で調査・研究を進めることになりました。この「江戸富山藩邸」コーナーでは、その最新の研究成果を紹介します。
 
なお、文中の写真や図版については、同調査室からの提供をいただいたものが含まれています。あわせて、調査の詳細については、「東京大学埋蔵文化財調査室」ホームページもご覧下さい。
東京大学庭園・史跡地図
東京大学庭園・史跡地図
(東京大学埋蔵文化財調査室 提供)
(鹿島)