縄文土器 
北代遺跡から出土した土器の中から深鉢と呼ばれるものを紹介します。
深鉢は食べ物を煮炊きするための鍋として、ものを保存しておくための容器として使用されました。
深鉢のほかには浅鉢、台付き鉢、珍しいものでは、有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)などがあります。
 
縄文時代中期中葉(約4500年前)の土器
天神山(てんじんやま)式土器
天神山式土器
渦巻や、円形のボタンのような突起を貼りつけて文様をつくっています。
この土器は早川荘作氏によるコレクションの一つで、実物は現在富山県埋蔵文化財センターに保管されています。北代縄文広場では複製品を展示しています。
 
 
縄文時代中期中葉(約4500年前)の土器
古府(こぶ)式土器
古府式土器
粘土をひも状にしたものを表面に貼りつけて、渦巻文様をつけています。渦巻の上をヘラ状のもので刻み目をつけています。
 
 
縄文時代中期後葉(約4000年前)の土器
串田新(くしだしん)式土器
串田新式土器
土器の表面は、貝殻の縁を連続して押しつけたギザギザの文様や、棒状具によって木の葉に似た文様が描かれています。
この土器の特徴は、底から口にかけてラッパ状に広がり、口縁部につけた4つの大きな波形の先端がU字状にくぼむ形です。
食物を煮るための鍋や貯蔵容器として使われました。