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文化庁文化財部記念物課文化財調査官同席の下、6名の専門家で今後予定している第1号住居(複製)の上屋復元の施工法、および事業報告書作成の方向性について検討しました。 |
なお、文化財調査官は挨拶のなかで次のように述べられました。 |
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「史跡整備は、活用やその後の再整備を含めて全国的に課題が山積しています。史跡北代遺跡のように、課題解決を目的とした試験や分析を行っている事例はほとんどありません。改良を加えた再整備の実践例を、事業報告書の形で全国に発信できることを期待しています。」 |
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(1)第1号住居(複製)の施工法について |
事務局提案の施工法(赤土・砂・軽石を混合した屋根土を木製用具で2層構造に人力叩き施工)を検討し、@試験体の経過観察結果も踏まえ、均等に表面排水される配合比を検討すべきこと、A屋根土の保持材として現代資材を挟み込むので屋内樹皮等の腐朽リスクが低減するものの、目標とする耐用年数を超えられるよう不織布の目詰まりを極力避けられる施工法にする必要があるとの指摘を受けました。 |
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(2)事業報告書作成の視点および内容について |
今後作成予定の事業報告書の方向性を検討しました。各専門分野の個別論を示したうえで、その統合版を最後にまとめ、総括とすることとしました。各専門分野の見解を統合する過程もわかる形で報告する必要があるとの指導を得ました。 |
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(3)その他 |
試験体設置作業(基礎構造)を視察し、今後の検討の参考としました。 |
試験体の視察風景 |
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